Nigel Cabourn LYBRO "NAVAL DUNGAREE cotton herringbone"
ミリタリーやワークウェアを中心として、過去の優れたビンテージウェアをベースにして、ナイジェル・ケーボンの製品が生み出されている事実は広く周知されています。 根幹にあるのは、バトルプルーフによって極限まで研ぎ澄まされた機能性。 戦場や過酷な労働の現場で徹底的に酷使される中、無駄なものや使いづらい意匠は落とされ、扱いやすいデザインだけがより強化されて残るという過程です。そこにはトレンドという観念は微塵もありません。 例えば、ひとつのポケットの位置、大きさ、あるいは角度は、デザイナーの感性やトレンドで決定されるのではなく、純粋に機能性により決定されるのです。 もし、これらのデザインに「美」があるとしたら、それこそが機能美でしょう。 もちろん、ミリタリーウェアにしろ、ワークウェアにしろ星の数ほどのデザインがあります。しかし、50年、100年の時間を乗り越え現代まで生き残るビンテージウェアはそう多くありません。 ナイジェル・ケーボンのビンテージウェアのコレクションは厳しい環境と数十年の年月を耐えてきた本物ばかりです。 遡ること数十年、英国にコットン素材の綾織やデニムなどの分野に特化したブランドが存在しました。アメリカであれば珍しくありませんが、当時の英国では珍しい存在であり、第2次大戦中には政府の管理下の元、ワークウェアを製造、納入してきました。 今では優れたビンテージウェアだけが存在するライブロ。 数十年前のライブロの製品はいささかも古くささを感じさせません。 それは、変わらないから。 ライブロがナイジェル・ケーボンの手によって現代に蘇ります。 復刻にあたって、かつてブリティッシュコロニアルとして英国のワーク・ミリタリーウェアの生産基地であった香港の工場をチョイスしました。 「1970年、私がファッションを学んでいた学生時代、当時イギリスを代表するワークウェアブランドであったLybro(ライブロ)がスポンサーをしていたデザインコンテストに参加し、ワークウェアのオーバーオールをデザインして賞を獲得しました。 そのため、それ以来Lybroというブランドの名前はずっと私にとって特別なものでした。そして5年前、偶然にも40年代から50年代頃に作られたヴィンテージのLybroの広告用ウッドサインが3つ売られているのを見つけました。リバプールを拠点にした同社がイギリスのワークウェアの重要なブランドのひとつだったころのものです。私はそのLybroのウッドサインを購入しました。私には当時のことがとても懐かしく、この会社がまだ存在しているのかどうかを確認したところ、もう現存していない事に愕然とし、そのLybroブランドを現代に復活させることにしました。」
- 2017.05.15 Monday
- Archives/SOLD OUT
- 12:50
- comments(4)
- -
- by ENN ushimado
お問い合わせありがとうございます。
2017.5.9 現在庫:SIZE 46、48(各1点)ございます。
よろしくお願いいたします。